一人ひとりが守る、私たちの下水道
市の汚水処理は「公共下水道」「浄化槽」により行われています。どの処理方法でも、桝や排水管を通じて汚水処理されますので、みなさんの家庭で下水道を正しく使わないと、故障や事故が起こってしまいます。
飲食店等の皆さんへのお願い
※滝沢市では毎年下水道を流れる汚水の水質の調査を行っております。令和4年度の調査では例年よりも多くの油分が検出されました。
ご家庭、事業所等から排水される際は、油を流さないようご注意願います。
事業で生じた廃油は産業廃棄物処理が必要になります。
グリーストラップの清掃について
- バスケットにたまった食品残渣は毎日清掃する。
- たまった油脂は1週間に1回グリス回収シート等で処理する。
- 底に堆積したゴミ・残渣の清掃を1か月に1回以上実施する。
- グリーストラップ自体の清掃を2~3か月に1度行う。
ストラップの清掃状況は害虫や悪臭などの衛生上の問題に直結するため、こまめな清掃をお願いします。
一般家庭の皆さんへ
使用後の天ぷら油は、新聞紙等で吸いとるか、市販の処理袋や処理剤を利用して一般のゴミとして捨てましょう。
下水道の正しい使い方
みなさん、油の多い食事をしておなかをこわしたり、食べ物をのどに詰まらせた事はありませんか?
下水道も同じです。台所から「油」や「野菜くず」、トイレから水に溶けないものを流すと、下水道がおなかをこわしてしまい、排水管が詰まって汚水があふれたり、汚水処理施設の機能を低下させてしまいます。
排水口に油を流すと下水道管の中で固まって「つまり」や「悪臭」の原因になります。
滝沢市におきましても、皆さんの身近なところで宅地内の排水管が油で完全に詰まり、下水道が使えなくなったり、悪臭が出た事例が発生しています。
台所のごみ・油は流さない
台所から出る野菜くず、残飯、あるいは天ぷら等の廃油は、排水管が詰まって汚水があふれでたり、汚水処理施設の機能を低下させます。
残飯や野菜くずなどは、普通ごみとして出すか、生ごみ処理機などで堆肥化し、ご家庭のガーデニングなどで利用しましょう。
油は、新聞紙などで吸いとるか、市販の製品を利用して普通ごみの日に出しましょう。(油は高温のまま、ほかの燃えるごみと一緒にすると引火する恐れがありますので、温度が下がってからほかのごみと一緒にしましょう。)
排水基準値を超える汚水を流した場合
- 汚水処理費用の増加となる原因となり、利用者みなさんの下水道使用料の増加につながります。
- 排水の基準を守ることは、みなさんの生活環境を守ることにつながります。
- 河川などの公共用水域は、一度汚れてしまうと水質の改善まで膨大な費用と時間を要します。
- 排水基準値を超える汚水を流した原因者に費用の負担を求める場合があります。
水洗トイレは溶ける紙を使用する
紙おむつや水に溶けにくいティッシュ、衛生用品などを水洗トイレに流すのも「ダメ」です。トイレをつまらせるのはもちろん、排水管などをつまらせる大きな原因となります。(紙おむつの便や、し尿瓶の尿など、「便や尿だけ」を流すことは構いません。)
雨水は下水道に流さない
下水道に、雨樋、屋外の足洗い場などを誤って接続した場合には、雨水等が流入して下水量が増え、処理コストの増大とともに処理施設にも負担がかかりますので、雨水は下水道に絶対流さないでください。浄化槽の場合にも浄化機能が低下し、汚水の処理ができなくなる場合があります。
その他の注意事項
アルコールやガソリンを流さない
揮発性の高い危険物を流すと、管の中で爆発したり、管を破損することがあります。
トイレやお風呂の掃除に使用する洗浄剤には注意
注意事項をよく読んでから使用しないと、有害ガスが発生することもありますので、大変キケンです。また、有害ガスにより蛇口や排水口のステンレス製品を傷めてしまうことがあります。
汚水の行く先は
滝沢市の下水道に流入した汚水は、岩手県の流域幹線を通って都南浄化センターまで運ばれ、きれいに処理した後に北上川に放流されます。センターでの汚水処理費用として、センターに流入する盛岡市・滝沢市・雫石町・矢巾町の4市町で有収水量に応じた負担をし、皆さんの下水道使用料をその財源としています。令和6年度は2億円を超える負担をします。
下水道への早期接続を
下水道は家庭や事業者から排出される汚水を、きれいにして自然に返すことが役割です。この役割は、皆さんが下水道へ接続することによってはじめて働くこととなります。水の環境、土の環境を守るため、また皆さんの地域の生活環境の改善のためにも、下水道が使えるようになった区域で、まだ下水道に接続されていない方は、早期に下水道へ接続し、水洗化するようお願いします。