令和4年8月30日掲載
令和4年度岩手県原爆死没者追悼式典が8月6日、ビッグルーフ滝沢で開催されました。これは、昭和20年8月に広島市と長崎市に投下された原子爆弾で亡くなられた県内被爆者の霊を追悼する式典で、滝沢市では今回初めて開催されました。
式典で主濱市長は「再び戦争が繰り返されることがないよう、このような活動を通じて、過去の教訓を次の世代へしっかり継承することが、今を生きる私たちの責務であり、死没者の御霊に供養の誠を捧げることとなると考えています」と話しました。
また、式典に合わせて、6~8日にかけて原爆写真パネル展や被爆体験を語る会、トークセッションなどが開催されました。
6日の被爆体験を語る会では、県原爆被害者団体協議会の伊藤宣夫(いとうのぶお)顧問が広島市で被爆した当時の体験を紙芝居にして、28人の参加者に語りかけました。
伊藤顧問は「当時の広島は見渡す限りの火の海と、黒く焼け焦げになった遺体が横たわり、地獄とはこのことかと痛感させられた。原爆は人類が生み出した最悪の兵器なので、この兵器をなくし平和な世界が実現するよう祈念したい」と話しました。