令和2年3月2日掲載

人々が食事をしている様子

2月22、23日の2日間、滝沢市ひと育てプロジェクト「アマタースタディ」の一環として、同プロジェクト運営協力者である株式会社ridilover(リディラバ)と滝沢市による、滝沢を舞台にしたツアーが開催されました。

このツアーは岩手山の伏流水で育ったイワナをさばき、刺身で食べることを目玉にした市の一次産業を体験する1泊2日の行程です。今回は、首都圏在住の人を中心に、学生や社会人など若い人が10人参加しました。

1日目は、行德養魚場でイワナ釣り体験や塩焼きを実施。自分たちでさばいたお刺身やイワナのホイル焼き、イワナの味噌汁などイワナづくしの料理を堪能し、食べ方の違いでの味の変化を楽しんでいました。また、漢方和牛を育てている伊藤牧場も見学。関東から来た農学部の学生や、盛岡で牛革の専門店や焼き肉店を営む男性は目を輝かせて質問していました。夜は「アマタースタディ」参加者の市民や市職員も合流し、盛岡市の居酒屋「三陸海鮮酒場 浜来」で懇親会を開催。滝沢の食材やお酒などをふんだんに使用した限定料理と、関係者の熱い気持ちに、ツアー参加者は胃袋と心をつかまれていました。

2日目は雪に見舞われる中たきざわグリーンワークスの農園を見学し、ニンジン掘りを体験。市内で活躍する若手農業者団体の活動に興味を示した参加者は、転職して農業を始めた経緯や苦労話などを真剣に聞いていました。その後ビッグルーフ滝沢を見学した皆さんは、お土産をたくさん購入。お豆腐を使用した料理が特徴の田楽茶屋でおなかを満たし、午後はグリーンワークスの畑で採れたりんごを使用してリンゴジャムを作りました。新鮮なりんごにかぶりついたり、100%のリンゴジュースを試飲しながら楽しく作業していました。

埼玉県から参加し、春から岩手県で漁師の修業をする予定の永井一成(ながいいっせい)さんは「釣りが大好きで、イワナを刺身で食べられることを楽しみに来たが、刺身だけでなく、どの料理もおいしかった。自然の景色も良く、どのコンテンツも楽しかった。そして、滝沢の人の温かさと地域の良さを発信しようとする熱い気持ちが伝わってきてとても良いところだと感じたので、ぜひまた来たい」と話してくれました。

茨城県から参加した根本佳代子(ねもとかよこ)さんは「イワナのお刺身が1番おいしかった。そして、各地のツアーに良く参加するが、これほど市の職員と地域の人がタッグを組んでまちを盛り上げようと熱い気持ちで取り組んでいるところはなかった。食や自然の風土も良かったが、滝沢の一番の魅力は人だと感じた。滝沢で他のツアーがあれば、ぜひまた来たい」と2日間で感じた滝沢の魅力を述べてくれました。

釣り好きや旅行好き、農業に興味があったり生産者とつながりたいなどさまざまな目的を持って集まった参加者たち。初対面にもかかわらず、2日間でかなり親睦を深めました。ツアー参加者がキラキラした笑顔で市の魅力を発見して楽しんでいるのを見て、ツアーに関わった全ての人が幸福感を得た最高のツアーとなりました。

現在市で取り組んでいる滝沢市ひと育てプロジェクト「アマタースタディ」の一つのコースでは、参加者自身がツアーを作ることを通じて地域の魅力発信に取り組んでおり、今回はそれに向け、行程管理やツアー参加者の反応などを実際に見るためのサンプルツアーとして企画したものです。

今後も滝沢市で展開される「ツアーを通じた地域の魅力発信」にご期待ください。

ツアーの行程

1日目

  • 13:10:盛岡駅集合・出発
  • 14:10:行德養魚場 釣り体験・塩焼き
  • 16:10:伊藤牧場 見学
  • 17:00:調理室でイワナをさばく・イワナ料理を堪能
  • 19:00:熊ヶ井旅館 チェックイン
  • 20:00:三陸海鮮酒場 浜来 懇親会
  • 22:00:旅館で就寝

2日目

  • 8:00:朝食
  • 9:30:たきざわグリーンワークス(山金第三農園)見学
  • 11:00:ビッグルーフ滝沢 見学
  • 12:00:田楽茶屋 昼食
  • 13:15:りんごジャム作り
  • 14:15:ふりかえり
  • 15:30:盛岡駅解散
人々が養魚場を訪れている様子
人々が養魚池の縁でしゃがんでいる様子
人々が釣り体験をしている様子
イワナを調理している様子
イワナをかじる人々の写真
イワナをかじる人々の写真
人々が牧場の牛を眺めている様子
人々がイワナを捌いている様子
調理されたイワナの写真
人々がイワナを捌いている様子
集合写真
人々が食事をしている様子
人々が食事をしている様子
人々がビニールハウスの中で会話をしている様子
人々が畑に訪れている様子
人々とちゃぐぽんの集合写真
人々がりんごの皮を剥いている様子
人々が調理をしている様子