Q.水道水は安全なのですか?
A.安全です。水道水は法律で定められた厳しい「水道水質基準」をクリアしなければなりません。定期的にこの水質基準項目について検査をおこなって安全確認をしています。また、毎日市内各地点で水道水の色、濁り、消毒の残留効果を検査しています。
Q.なぜ水道水には塩素が入っているのですか?
A.水系感染症(チフス、コレラ等)の発生を防ぐため、水道水には法律で塩素消毒が義務付けられています。
塩素消毒の優れた点は、消毒効果が各家庭の蛇口まで持続する、一般的な濃度において人体に害が無いといった点です。
水道法では給水栓(各家庭の蛇口等)において、塩素濃度※を0.1mg/L以上にするように定めています。
ちなみに、おいしい水道水の要件のひとつとして、塩素濃度が0.4mg/L以下であるということが一般的にいわれています。滝沢市上水道では浄水場出口での塩素濃度が0.4mg/L程度になるように運転管理しています。
(※正確には「遊離残留塩素」といいます)
Q.塩素消毒によって発生するトリハロメタンは体に害があるのでは?
A.原水水質の汚濁により、大量の塩素注入処理をした場合に発生するトリハロメタンは、発ガン性等を疑われている物質です。水質基準項目としても設定されています。
滝沢市上水道では、水道原水の大部分が清浄な地下水であり、降雨等により河川水質が悪化するおそれがある場合には、速やかに河川からの取水を停止して、地下水からの取水に切り替えています。水質検査結果においても、トリハロメタンの濃度は水質基準を大きく下回っています。
Q.水道水をおいしく飲むためにはどうすれば良いですか?
A.もっとも簡単な方法は、冷蔵庫で冷やしてから飲むことです。「味」に関して、「温度」はとても重要なポイントです。ジュースやボトルウォーターと同じように、ぜひ冷やして飲んでみてください。
Q.浄水器を使った方が良いのですか?
A.浄水器を使った方が良いとは言えません。水道水は安全ですので、安全性の観点からは浄水器を使う必要はありません。ただし、水道水に含まれる塩素は、水にわずかな塩素臭を加えてしまいますが、ほとんどの浄水器はこの塩素分を除去することが出来ます。浄水器を使う際は、取扱説明書をよく読んで適切に使用(カートリッジの交換等)していただきますようお願いします。また、浄水器を通した水は雑菌等が繁殖しやすくなってしまうので、早めにお使いください。
Q.薬を入れてピンク色になった水道水を見せられて「水道水はこのように着色するから危険です」と言われたのですが?
A.水道水をピンク色にする薬は、水道水中の塩素濃度を調べるための試薬(DPD試薬)と思われます。着色する場合は塩素が含まれていることを示し、安全であることを意味しています。着色しない場合は、水道管等が汚染されている可能性があるので至急上下水道部までご連絡ください。
活性炭等を通した水道水は塩素がなくなるので、DPD試薬を入れても着色しません。
(写真)左側が試薬を入れて着色したものです。数年前までは黄色に着色する試薬(オルトトリジン溶液)を使用していました。
Q.硬水、軟水とは何ですか?
A.硬度※の高い水を硬水、硬度の低い水を軟水といいます。硬度が高いと、洗濯の時に石鹸の泡立ちが悪くなって洗浄効果が低下したり、胃腸を害して下痢を起こしたりする場合があります。日本の水はほとんどが軟水です。
※硬度:水中のカルシウムイオン(Ca2+)、マグネシウムイオン(Mg2+)の量を、これに対する炭酸カルシウム(CaCO3)に換算し、mg/Lで表したもの。WHO飲料水水質ガイドラインでは、0~60mg/Lを軟水、60~120mg/Lを中程度の軟水、120~180mg/Lを硬水、180mg/L以上を極度な硬水としています。
滝沢市上水道の場合は50~60mg/L程度であり、軟水です。
Q.検査結果などの数値の後についている「mg/L」って何ですか?
A.「mg/L」は「ミリグラム・パー・リットル」と読みます。対象となる物質が、水1リットルに対して、何ミリグラム入っているかというのを表した単位です。
水1リットルは1000グラム、1ミリグラムは千分の1(0.001)グラムなので、1mg/Lは次のような量になります。
1mg/L=0.001グラム÷1000グラム=0.000001(百万分の1)