鉛製給水管とは
鉛製給水管(通称:鉛管)は滝沢市の上水道の創設期において、鉄管等に比べ腐食しにくく、曲げるなどの加工がしやすかったため、以前は宅地内の給水管の材料によく使われておりました。
しかし鉛管は漏水しやすく、また、微量ながら水道水中に鉛成分が溶出することがあることから、滝沢市では現在使用を禁止しております。
鉛管の溶出については長期的な観点から、より安全性を高めるため、平成15年4月より厚生労働省により基準値が0.01mg/リットル以内とされております。
滝沢市で実施した水質検査では、鉛の濃度は国の定める基準値以下であり、通常の使用では、安心してご使用いただけます。
ただし水道管内に長時間水道水が滞留した場合(長期間不在のときなど)は基準値を超えて鉛が溶け出る可能性があります。
このため、鉛管が使用されている御家庭では、念のため朝一番の水や長時間使用されなかった後の最初の水はバケツ一杯程度(10リットル)を飲み水や炊事以外の用途にお使いくださることをお勧めします。
鉛製給水管に関する市の取り組み
鉛管が使用されていても通常に使用されている限り健康に影響はありません。
給水管はお客様の財産であり、鉛管など給水管の取替え工事は、基本的にお客様の負担でやっていただくことになりますが、現在上下水道部では鉛管取替え工事のための融資や助成制度はありません。
しかし、更なる水質の向上と漏水対策として、鉛管の解消(全廃目標年度平成24年)へ向けて、上下水道部が費用負担をして以下の様に取り組んでいます。
- 老朽した水道本管の布設替えをする際にあわせて道路部分から宅地内の鉛管の布設替えを進めています。
- メータ交換の際にメータ前後の鉛管を布設替えしています。(平成15年度より)
- 宅地内で鉛管の破裂による漏水等があった場合の修理費の負担。
- お客様の給水装置の改造などの申し込みがあった際にあわせて鉛管の布設替えを進めています。(※)
※お客様からの改造の申し込みがあった際でも、鉛管の布設替えに広域的な断水などが必要となる場合や、道路の掘削規制中などは交換を見合わせることがあります。