法律等で定められている期間(接種券が使える期間)
1歳0か月から2歳11か月まで(3歳の誕生日の前日まで)
接種が望ましい期間
1歳0か月から1歳3か月になる前日
対象外の方
既に水痘(水ぼうそう)にかかったことがある方は接種を受ける必要はありません。
水痘ワクチンの接種について
接種部位
上腕伸側の皮下に0.5mlを接種します。
接種回数
法律で定められている接種間隔は3か月以上、標準的にはおおむね6か月から12か月までの間隔をおいて2回接種。
病気にかかった後の接種について
病気にかかった後の接種については、接種当日の体調などを診察した結果で、担当医師が接種可能かどうかを判断します。
※病気が治ってから接種が可能になる時期の目安
麻しん(はしか)
4週間程度
風しん、おたふくかぜ、水痘等
2~4週間程度
その他ウイルス性疾患(突発性発疹、手足口病等)
1~2週間程度
水痘ワクチン指定医療機関
水痘(みずぼうそう)について
病気の説明
水痘は、水痘・帯状疱疹ウイルスの直接接触、飛沫感染あるいは空気感染によって感染します。潜伏期間は通常13~17日です。特徴的な発疹が主症状でかゆみを伴います。発疹は最初は斑点状丘疹、その後3~4日は水泡で、最後は顆粒状の痂皮を残し、間もなく痂皮は脱落して治癒します。発疹は、皮膚の被覆部分に多い傾向がありますが、頭髪部にも現れます。
軽度の発熱を伴うこともあります。一般的に軽症疾患ですが、免疫不全状態の患者さんでは重症となり、脳炎を合併することもあります。
ワクチンの概要
水痘・帯状疱疹ウイルスを弱毒化してつくった生ワクチンです。麻しん、風しんなどの生ワクチンに比べ、その効果は少し劣ります。このワクチンを受けた者のうち、約20%は、後に水痘(みずぼうそう)にかかることがあります(発症予防率80%)が、もしかかっても軽くすむとされています。
水痘患者に接触した場合、3日以内にワクチンを接種すれば発症を予防できるとされ、院内感染の防止にも使用されています。
健康小児、成人では副作用はほとんど認められませんが、時に発熱、発疹が見られ、まれに局所の発赤、腫脹(はれ)、硬結(しこり)が見られます。
麻しん風しんワクチン接種後、4週間を過ぎたら、早期にワクチンを受けることをお勧めします。
(「2014年度版予防接種と子どもの健康」より抜粋 公益財団法人予防接種リサーチセンター発行)