不活化ポリオワクチンのお知らせ
平成24年9月1日から、不活化ポリオワクチンの市指定医療機関での個別接種を開始します。
これまではポリオの予防接種は集団接種により生ワクチンの経口接種となっていましたが、平成24年9月1日以降は指定医療機関において不活化ポリオワクチンの皮下注射へと切り替わりました。不活化ポリオワクチンは初回接種3回、追加接種1回の合計4回の接種が必要です。
法律等で定められている期間(接種券が使える期間)
生後3か月~90か月(7歳6か月)未満
※経口生ポリオワクチンを2回接種している方は接種の必要はありません。
標準的な接種期間と回数
初回接種
3か月~12か月未満
追加接種
初回接種終了後12か月から18か月に達するまでの期間に1回
接種例(上記の標準的な期間に接種を終了されていない場合)
接種パターンは他の予防接種との関連やお子様の健康状態により変わってきますので、かかりつけの医師や市役所の保健師に相談して接種時期を確認しましょう。
経口生ポリオワクチン未接種者
生後90か月(7歳6か月)に至るまでの間であれば接種可能
初回接種
20日以上の間隔をあけて3回
追加接種
初回接種終了後6か月以上の間隔をおいて1回
経口生ポリオワクチン1回接種者
生ポリオワクチンを1回接種した方については、4回の不活化ポリオワクチン接種のうち1回の接種を終えたものとみなし、残り3回の接種を行います。
初回接種(2回の接種)
- 2回目:経口生ワクチン接種後27日以上あけて1回
- 3回目:2回目接種後20日以上の間隔をあけて1回
追加接種
初回接種終了後6か月以上の間隔をおいて1回
※当分の間(3年程度)に限り、20日以上の間隔をおいて接種することが可能です。
接種に使用するワクチン
一般名:不活化ポリオワクチン(イモバックスポリオ皮下注)0.5ミリリットル
接種方法
滝沢市予防接種委託医療機関一覧にある医療機関に出向いて、個別に接種を受けていただきます。
医療機関によって、予約が必要な場合や曜日を指定して実施している場合があります。必ず接種前に医療機関へお問い合わせのうえ接種をしてください。
持ち物
- 母子健康手帳
- 健康保険証:住所確認のため、ご持参ください。
- 予防接種券:必要事項を記入の上、ご持参ください。
接種を受けるには
- 当日は朝から体温を測るなどして、お子さんのからだの具合が良いことを確かめてから受けるようにしてください。
- 接種券の利用は、滝沢市民である時のみ有効ですが、対象年齢の期間を過ぎると接種券は無効となりますのでご注意ください。
病気にかかった後の接種について
病気にかかった後の接種については、接種当日の体調などを診察した結果で、担当医師が接種可能かどうかを判断します。
※病気が治ってから接種が可能になる時期の目安
- 麻しん(はしか):4週間程度
- 風しん、おたふくかぜ、水痘等:2~4週間程度
- その他ウイルス性疾患(突発性発疹、手足口病等):1~2週間程度
接種後の注意
- 接種後に重いアレルギー症状が起こることもありますので、接種後は少なくとも30分間は、医療機関の待合室で安静にして待機しましょう。
- 医療機関から予防接種済票を受け取るか、母子健康手帳に医師の証明をもらってください。
- 接種部位を清潔に保ち、接種当日は過激な運動を避けてください。接種部位をこすらなければ、入浴をしても差し支えありません。
- 帰宅後に接種部位の異常反応や体調変化が生じた場合は、速やかに医師の診察を受けるとともに、こども家庭センターにご連絡ください。
予防接種による健康被害救済制度について
定期の予防接種により引き起こされた副反応により、医療機関での治療が必要になったり、生活に支障が出るような障害を残すなどの健康被害が生じた場合には、予防接種法に基づく補償を受けることができます。
健康被害の程度等に応じて、医療費、医療手当、障害児養育年金、障害年金、死亡一時金、葬祭料の区分があり、法律で定められた金額が支給されます。死亡一時金、葬祭料以外については、治療が終了するまたは障害が治癒するまで支給されます。
ただし、その健康被害は予防接種で引き起こされたものか、別の要因(予防接種をする前あるいは後に紛れ込んだ感染症あるいは別の原因等)によるものなのかの因果関係を、予防接種・感染症医療・法律等、各分野の専門家からなる国の審査会にて審議をし、予防接種によるものと認定された場合に補償を受けることができます。
ポリオについて
ポリオウイルスは、ヒトからヒトへ感染します。感染したヒトの便中に排泄されたウイルスが口から入り、のどまたは腸に感染します。感染したウイルスは3~35日(平均7~14日)腸の中で増えます。しかしほとんどの例は症状が出ず、一生抵抗力(免疫)が得られます。症状が出る場合は、ウイルスが血液を介して脳、脊髄へ感染し、麻痺を起こすことがあります。ポリオウイルスに感染すると5~10人は風邪様の症状を呈し、発熱を認め、続いて頭痛、嘔吐があらわれ麻痺が出現します。一部のヒトには、その麻痺が永久に残ります。呼吸困難により死亡することもあります。
その他(4種混合ワクチンについて)
平成24年11月から、従来の3種混合(百日せき・ジフテリア・破傷風)ワクチンに不活化ポリオが追加され、4種混合(百日せき・ジフテリア・破傷風・不活化ポリオ)ワクチンが始まりました。
3種混合ワクチンを1回以上接種した方、また、単独の不活化ポリオワクチンを1回以上接種した方は原則4種混合ワクチンは接種できませんので、それぞれのワクチンを最後まで接種してください。