令和6年4月1日から五種混合ワクチンが定期予防接種になりました

これまでの四種混合ワクチンとHibワクチンに代わり、令和6年4月1日より五種混合ワクチンが接種できるようになりました。

生後2か月から接種することができますが、すでに四種混合ワクチンとHibワクチンで接種を開始しているお子さんは、特段の事情がない限り、五種混合ワクチンへ切り替えることはできません。

法律等で定められている期間(接種券が使える期間)

  • 第1期:生後2か月から7歳6ヶ月未満
  • 第1期追加:初回終了後6~18か月後
  • 第2期:11歳以上13歳未満

接種の望ましい時期

  • 第1期初回:生後2~7か月
  • 第2期:小学校6年生(第2期の対象者へは、小学校6年生のときに個人通知します。)

回数と間隔

第1期初回:20日から56日までの間隔をおいて3回接種

接種の間隔
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

たとえば、3日(金)に1回目を接種した場合、最短の間隔で2回目を接種できるのは24日(金)となります。

  • 第1期追加:1回
  • 第2期:1回

接種方法

市の指定する医療機関に出向いて、個別に接種を受けていただきます。予約が必要な医療機関もありますので、接種前に必ず電話で確認をするようお願いします。

予防接種指定医療機関の一覧表は定期予防接種(四種混合・ヒブワクチンなど)を御覧ください。

接種前の注意

  1. 当日は朝から体温を測るなどして、お子さんのからだの具合が良いことを確かめてから受けるようにしてください。
  2. 接種を受けるときは、滝沢市の接種券に必要事項を記入し、医療機関の受付へ母子健康手帳とともに提出してください。
  3. 接種券の利用は、滝沢市民である時のみ有効ですが、対象年齢の期間を過ぎると接種券は無効となりますのでご注意ください。

ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ・ヒブについて

百日せき

百日せき菌の飛沫感染でおこり、普通の風邪症状ではじまります。続いてせきがひどくなり、顔を真っ赤にして連続的に咳き込むようになります。せきのあと急に息を吸い込むので、笛を吹くような音が出ます。熱は通常出ません。乳幼児はせきで呼吸ができず、唇が青くなり(チアノーゼ)けいれんがおきることがあります。肺炎や脳症などの重い合併症をおこすこともあります。

ジフテリア

ジフテリア菌の飛沫感染でおこります。感染は主にのどですが、鼻にも感染します。症状は高熱、のどの痛み、犬吠様の咳、嘔吐(おうと)などで、偽膜と呼ばれる膜がのどにできて窒息死することもあります。発病2~3週間後には菌の出す毒素によって、心筋障害や神経麻痺を起こすことがあります。

破傷風

破傷風菌はヒトからヒトへ感染するのではなく、土の中にひそんでいて、傷口からヒトへ感染します。傷口から菌が入り体の中で増えると、菌の出す毒素のために口が開かなくなったり、けいれんをおこしたり、死亡することもあります。患者の半数は自分や周りの人では気がつかない程度の軽い刺し傷が原因です。日本中どこでも土中に菌がいるため感染する機会は常にあります。

ポリオ

ポリオウイルスは、ヒトからヒトへ感染します。感染したヒトの便中に排泄されたウイルスが口から入り、のどまたは腸に感染します。感染したウイルスは4~35日(平均7~14日)腸の中で増えます。しかしほとんどの例は症状が出ず、一生抵抗力(免疫)が得られます。症状が出る場合は、ウイルスが血液を介して脳、脊髄へ感染し、麻痺を起こすことがあります。ポリオウイルスに感染すると100人中5~10人は風邪様の症状を呈し、発熱を認め、続いて頭痛、嘔吐があらわれます。一部のヒトには、麻痺が永久に残り、呼吸困難により死亡することもあります。

ヒブ

ヒブワクチンの接種により、侵襲性ヒブ感染症の高い予防効果が認められており、ヒブ髄膜炎の罹患率はほぼ100%の減少がみられています。

ワクチン製造の初期段階にウシの成分(フランス産ウシの肝臓および肺由来成分、米国産ウシの血液、心臓および骨格筋由来成分、ブラジル産ウシの心臓由来成分)が使用されていますが、その後の精製工程を経て、製品化されています。またこのワクチンはすでに世界100ヶ国以上で使用されており、発売開始から14年間に約1億5千万回接種されていますが、このワクチンの接種が原因でTSE(伝播性海綿状脳症)にかかったという報告は1件もありません。したがって、理論上のリスクは否定できないものの、このワクチンを接種した人がTSEに罹る危険性はほとんどないものと考えられます。