健康マガジン2号、健康二次被害を防ぐために

健康二次被害を予防しましょう

新型コロナウイルス感染症の影響で外出を控えた結果、運動不足や会話を行う機会が減少し、心身の健康度が悪化していく健康二次被害が懸念されています。特にも働き世代は、オフィス勤務を行っていた場合とテレワーク勤務を行った場合では、1日あたり約5500歩(約43%)の歩数が減少しており、厚生労働省が推奨する1日8000歩を下回る状態になっているとする研究もあります。

運動不足や会話を行う機会が減少する状態が続いた場合、筋力の低下、体重の増加、ストレス・不安の増加になり、高血圧や糖尿病の重症化、介護・うつ病などの増大につながる可能性があります。これからも健康で元気に過ごすことができるよう、新型コロナウイルス感染症を「正しく恐れ」、上手に「健康二次被害」を予防していくことを心掛けましょう。

「2ヶ月間のテレワークで体重が増加した参加者の歩数推移」のグラフ

2ヶ月間のテレワークで体重が増加した参加者の歩数推移です。
1日当たり8000歩が厚生労働省の推奨歩数ラインです。

  • 1月(オフィス勤務):14,488(±5,895)歩
  • 2月(オフィス勤務):12,937(±4,518)歩
  • 3月(テレワーク期間):7,024(±1,304)歩
  • 4月(テレワーク期間):7,433(±781)歩

2月から3月にオフィス勤務からテレワーク期間に変化した期間に1日当たり5500歩、43%の歩数減少が見られました。

外出抑制による健康二次被害

外出抑制を行うことで、運動不足、栄養過多(子供・就労層)、孤食(高齢者に多発)、社会参加の制限・会話の減少が発生します。
これらは、肥満、筋力の低下、肩こり・腰痛の発症やストレス・不安の増加(うつ傾向)、睡眠の質の低下、栄養不足(低栄養)に繋がります。
その結果、転倒骨折、生活習慣病などの悪化、免疫力の低下、認知機能の低下を引き起こし、最終的には病気の重症化や介護、うつなどを増大させます。

屋外運動を行う際に注意すること

健康二次被害の予防や免疫力の低下を防ぐ(健康マガジン第1号を参考願います。)ためには適度な運動に取組むことが非常に重要となります。今回は適度な運動を屋外で行う際に気を付けることをお伝えします。皆さんも屋外の運動時には下記のことに気を付けて、健康な体を作りましょう。

「街中で複数人で運動したり、他の運動者から飛沫を受けないためには」の図

街中で複数人で運動したり、他の運動者から飛沫を受けないためには(PDF)

「運動中の口からの飛沫を他から受けない、他にかけない距離」の図

運動中の口からの飛沫を他から受けない、他にかけない距離(PDF)