発熱・咳・全身痛などの発症が疑われる症状が出たら、「かかりつけ医療機関」を受診しましょう
インフルエンザの初期症状は以下のとおりですので、かかりつけ医を受診しましょう。
- 体温が38度以上ある
- のどが痛い
- 頭痛がする
- 全身の関節や筋肉が痛い
インフルエンザを自宅で療養するには…
症状が出たら、外出しないように心がけましょう。
熱や咳などの症状がある場合は、十分な水分をとりながら安静に過ごしましょう。症状が改善してから2日目までは自宅にとどまりましょう。無理に学校や会社に出ることは多くの人にインフルエンザが広がり、会社や学校の継続が困難になる原因になります。
処方された薬を確実に服用しましょう。
治療が始まり、熱が下がっても薬は決められた期間、確実に服用します。症状が改善してもウイルスが排出される場合がありますので、しっかり薬を服用(吸入)しましょう。薬を服用中のお子さんや未成年の方は、念のためひとりにせず、なるべく見守ってください。
保育所や幼稚園、学校への復帰時期は、医師の指示に従いましょう。
薬を服用し、症状が改善してもインフルエンザがすっかり治った状態ではありません。新しい薬の効果でウイルスが残っていても熱が引き、2日を過ぎても感染力が続きます。
熱が下がっても、医師の許可が出るまでは保育所等を休みましょう。
文部科学省は平成24年2月に、インフルエンザを発症した子供の出席停止期間を延長することを決めました。学校保健安全法の施行規則(省令)で「解熱後2日」と定めていましたが、「発症後5日」の出席停止を条件に加えました。幼稚園児については、解熱後の停止期間も3日になりました。
保育園児については、厚生労働省が2009年に定めたガイドラインで「発症後5日かつ解熱後3日」の登園を避けるように求めています。
感染を広げないためには、みなさんの協力が大切です。
同居の家族が感染しないための対応
患者の世話をしたら手を洗います。可能ならば患者とは別の部屋で過ごします。
それが難しい場合はできる限りマスクを使用し、2メートル程度離れて過ごしましょう。マスクの効果は絶対ではありません。手洗いを十分に行ってください。
注意!!小児のインフルエンザ脳症
以下のような症状が見られた場合には、医療機関を早期に受診しましょう。
インフルエンザ様症状(発熱等)に加え、
- 呼びかけに答えないなどの意識レベルの低下が見られる
- けいれん重積※及びけいれん後の意識障害が持続する
- 意味不明の言動が見られる
※けいれん重積:けいれん発作が30分以上持続した状態やけいれん発作を繰り返し30分以上意識が改善しない状態
解熱剤の使用上の注意
強い解熱剤(例:ボルタレン、ポンタールなど)は、インフルエンザ脳症の治療後の回復に影響がでることがありますので、解熱剤の使用については、必ずかかりつけの医師に相談してください。