2024年7月3日(水)をもって本プロジェクトの寄附受付を終了しました。
皆様のご支援のおかげで、寄附受付終了前に無事目標金額である100万円を達成することができました。
チャグチャグ馬コの当日のチャグチャグ馬コふれあいまつりにおける寄附金窓口に直接いらっしゃるなどインターネットを経由しない寄附もいただき、結果として延べ127人の皆様から1,702,000円の寄附申込をいただきました。
また、この度のプロジェクトでは、チャグチャグ馬コのファンの獲得も目的の一つとしておりました。たくさんの応援のメッセージや貴重なご意見などもいただきまして、本当にありがとうございました。
掲載サイト
目標額
100万円 ※目標額達成後も募集期間内は受け付けております。
募集期間
令和6年4月4日から令和6年7月3日まで(91日間)
チャグチャグ馬コとは
今も馬事文化の残る岩手県滝沢市では、農耕に疲れた愛馬を慰安し、その無病息災を願う「チャグチャグ馬コ」という伝統的なお祭りがあります。
毎年6月第2土曜日に、色鮮やかな装束を身に着けた農用馬が、子どもたちを乗せ、滝沢市の鬼越蒼前神社から盛岡市中心部の盛岡八幡宮までの約14キロメートルを行進します。
700とも言われる鈴と首から下げた鳴り輪をチャグチャグと鳴らしながら、田園風景や市街地を歩く様子は、みちのくの初夏を彩る風物詩となっています。
昭和53年には文化庁から「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に選択され、平成8年には、馬の鈴の音が環境省の「残したい“日本の音風景100選”」に選定されています。
出馬頭数の減少
チャグチャグ馬コに最も多くの馬が参加したのは軍国主義が盛んな時代とされ、そのほとんどは鞍馬か裸馬でしたが、3千頭も参加したと言われています。その後、高度成長期には農業の機械化が進み、農耕馬が急激に減少。昭和32年の出場馬はわずか23頭に過ぎませんでした。
伝統の祭りを絶やしてはならないと、昭和39年に盛岡市民の有志により「チャグチャグ馬コ振興協賛会」が発足。岩手国体が開かれた昭和45年には関係者の呼びかけで100頭もの馬コが参加しました。
一時は、回復した出馬頭数ですが、近年再び減少の危機が訪れています。
平成2年のチャグチャグ馬コには102頭の装束馬が参加していましたが、現在では60頭程度まで減少しており、地域の大きな課題となっています。
市内の農用馬の飼育頭数も年々減少傾向にあり、県内外から相当数の馬を借用してチャグチャグ馬コを実施しているのが現状です。
伝統継承に向けた取り組み
滝沢市では、市内の馬資源の確保とチャグチャグ馬コの維持を目的に、雌の農用馬を所有し、及び繁殖させ、生まれた仔馬をチャグチャグ馬コの出馬者に無償譲渡する取組を行ってきました。
これまで5人のチャグチャグ馬コ同好会滝沢支部会員に計5頭の子馬を無償譲渡しています。
現在滝沢市では、「滝姫」とその子「鈴音」の2頭の農用馬を所有しています。
寄付の使い道
農用馬の維持には大きな負担が伴います。
例えば市有馬の場合、エサ代などを内容とする預託料は3,500円/日と、1頭につき年間190万円程度の費用が掛かっています。
また現代では、馬を農作業に使うことは基本的にありませんので、馬主さんの多くはチャグチャグ馬コのために馬を飼っています。
皆様からのご寄附により、装束馬の派遣事業(6万円~/日)など馬コ当日以外にも、活躍できる場を創出したいと考えています。
寄付金は、チャグチャグ馬コの実施や、装束馬の派遣事業、市有馬の維持、出場馬の装束更新などに使用します。
滝沢市長 武田哲
チャグチャグ馬コは、農用馬とともに暮らし、家族と同様に扱ってきた愛馬精神が花開いた祭りです。
全国に留まらず全世界に誇ることができる文化だと考えております。現在この文化・伝統の継承が危機を迎えています。
このプロジェクトを通じて、馬を愛する文化・伝統と華やかなだけではないその現状を皆様に知っていただき、継続的に応援いただくファンになっていただければ幸甚に思います。
人と馬とが一緒に築いてきた風景を後世に残していくため、皆様の温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
滝沢市長 武田哲(たけださとる)
ガバメントクラウドファンディング
ガバメントクラウドファンディングとは、ふるさとチョイスがふるさと納税制度を活用して行うクラウドファンディングです。
自治体が抱える問題解決のため、ふるさと納税の寄附金の「使い道」をより具体的にプロジェクト化し、そのプロジェクトに共感した方から寄附を募る仕組みです。
ふるさと納税として扱われますので、自己負担2,000円で、返礼品を貰いながら地域を応援することができます。
※ただし、滝沢市にお住いの方の場合、税控除は受けられますが、返礼品はもらえません。