有害鳥獣対策×スマート農業(ドローン)×官民連携

(R4.3.8更新)

県内でも、野生鳥獣による農作物被害は年々増加し、対策が求められています。

滝沢市では、野生鳥獣の生息確認と駆除を目的として、滝沢猟友会、岩手県鳥獣保護巡視員、国交省登録講習団体「ドローンピーク」(湊運輸(株))、農林課の四者が連携して調査を行いました。

今回の調査時期は、視覚的、通信的な障害物となる木々の葉が落葉し、鳥獣の足跡を確認しやすい降雪後の好天日ということで、1月26日に実施されました。

調査場所は、(1)ドローンの離発着がスムーズにできる開けた空間のある場所、(2)イノシシの目撃情報が多く野生鳥獣の水飲み場となる沢が点在する場所ということで、滝沢市の西部エリアで行われました。

調査には、温度の分布を測定できる赤外線カメラや調査対象の位置を特定することのできるレーザー距離計を搭載したドローンが使われました。また、ドローンの操縦者は高所作業車に乗り10mの高さから操縦しました。それにより、ドローン機体と送信機との見通しを確保し、樹木等による通信が断たれることを防止することができます。

また、大型モニターを2台使用し、ドローンが撮影した赤外線カメラや可視光カメラの映像を参加した四者で分担しながら確認し、パソコンでもドローンの機体位置や進行方向をリアルタイムで共有しました。そうすることで、猟友会など鳥獣対策熟練者の見識に基づき、飛行ルートの調整を行うことができました。

今回は残念ながら、発見次第即時駆除を行う予定だった鹿やイノシシは発見できませんでしたが、イノシシが沢で水を飲んだと思われる足跡や、タヌキのつがいを上空から捉えることができました。

次回は、時間や場所などを調整し、実施に向けて検討していきます。今回のように各分野のエキスパートが連携し取り組みを継続することで、野生鳥獣の生息を的確に把握し、適正な駆除につなげていきたいと考えます。

各分野のエキスパート官民連携による調査
イノシシの足跡が確認できる映像

「滝沢市の農業を守りたい!」×スマート農業(ドローン)

(R3.12.14更新)

農業を取り巻く状況は少子高齢化が進み労働力不足が重要な課題となっています。ロボットやAIなどデジタル技術を活用した「スマート農業」を推進することでそういった課題に対応する取り組みが進められています。

滝沢市を中心にドローンを活用して、水田等でカメムシなどの病害虫の防除剤の散布作業を担っている「滝沢無人ヘリ防除利用組合」(以下、利用組合)の副代表齊藤一裕さんにお話を伺いました。

滝沢無人ヘリ防除利用組合副代表齊藤一裕さん

Q:利用組合の現在の体制は?

齊藤一裕副代表:現在はドローンを2機保有しています。組合として防除作業にあたるメンバーは9人で、それ以外に各地区に農地や地形を熟知した担当がいて、どこからどのように作業をすすめるか計画を立ててもらい作業を行っています。

Q:利用組合の設立までの経緯は?

齊藤一裕副代表:現在の利用組合が設立され防除作業に無人ヘリが導入されたのが7~8年前になります。それ以前は、農協から払い下げられた動力噴霧機2台を使って2件の農家を中心に防除作業が行われていたそうですが、そのうちの1台が壊れてしまったことで、残りの1台に作業が集中してしまう事態になったそうです。残りの1台を託されていたのが、今の利用組合の代表を務める齊藤文一郎さんでした。齊藤代表は、「このままでは作業が間に合わずパンクしてしまう」と危機感を抱き、「よし、ヘリを導入しよう!」と決断したそうです。その後、令和元年度より小回りが利き取り扱いのしやすいドローンへと移行し、今の体制となりました。

Q:ヘリとドローンの違いは?

齊藤一裕副代表:ヘリは大規模な圃場に薬剤を散布する場合はとても効率が良いのですが、滝沢市のように田んぼの区画が小さくあちこちに分散しているような場合は、100kg近くある重たいヘリをトラックに積み降ろしする作業が何度も発生してしまうので、かえって効率が悪くなってしまいます。その点、ドローンは10kg程度でなのでとても滝沢市のような環境に向いています。そして、音も小さいので、住宅地付近でもご迷惑をかけずに早朝から作業することができます。(詳しい比較はこちらをご覧ください

Q:今後の展望をおしえてください!

齊藤一裕副代表:防除作業は、ドローンのオペレーターとしての技術だけではなく、水稲の成育状況を見ることのできる農家としての知識も必要です。組織は現在30代から60代以上の農家メンバーで構成されていて、LINEで連絡を取りながら天候の急変にも臨機応変に対応しながら作業を行っていますが、組織としても若い人を育てていかなければならないと感じていますし、若い人に興味を持ってもらいたいです。高齢化が進み、農作業が大変に感じられてくると思いますが組合を利用してもらい、楽をして効率よく良い作物をたくさんとれるようにお手伝いしたいと思っています。その活動をとおして農家の方々と農地を守ることにつながればと考えています。

ドローンの薬剤散布準備作業
ドローンの薬剤散布作業
ドローンの薬剤散布作業後ろには岩手山

マオちゃん(ZOOMO)から滝沢スイカへ感謝状

(R3.11.30更新)

今年の8月に開催した「滝沢スイカがZOOMOをジャック」のイベントで、滝沢市では盛岡市動物公園ZOOMOの動物たちに滝沢スイカを提供しましたが、このたび令和3年11月18日 木曜日 にZOOMOで、「自称滝沢スイカ親善大使」のアフリカゾウのマオちゃんからの滝沢スイカへの感謝状の贈呈式が開催されました。マオちゃんからの感謝状には「大きくて甘い滝沢スイカのおかげで暑い夏を元気に乗り切ることができました。これからも毎年食べたいです。」と喜びとおねだりの声が。

滝沢市では現在、特産品のリンゴが収穫の最盛期を迎えており、市の担当者からマオちゃんにリンゴのプレゼントをしました。マオちゃんはおいしそうに食べていました。

マオちゃんと記念写真
マオちゃんからの感謝状
リンゴをもらうマオちゃん

6次産業化に取り組む農業者たち

(R3.11.16更新)

生産物が持っている価値をさらに高め、農林水産業を活性化させる取り組みを行っている農業者さんが広報で紹介されました。

広報たきざわ11月1日号「特集」 6次産業化に取り組む農業者たち 家族で歩む農産物七変化への道(2~3ページ)(PDF)

夏の王様!滝沢スイカ ※滝沢スイカを贈ろうキャンペーンは終了しました

(R3.8.30更新)

生産者やスイカたちの元気を、皆様によって全国に届けていただくべく、発送料を無料とする「滝沢スイカを贈ろうキャンペーン」を令和3年7月15日から実施中です。

今年の夏も、是非たくさんの人に滝沢スイカを食べていただきたいです。

産直などから、お知り合いの皆さんに「滝沢スイカ」を贈りませんか?

※令和3年8月22日で終了いたしました。

滝沢スイカを贈ろうキャンペーンポスター

有害鳥獣対策×スマート農業(ドローン)

(R3.8.18更新)

家畜のために作付けされたデントコーンなどのエサを狙ってクマやイノシシなどの野生動物の活動が活発になっています。

各畜産農家では、電気牧柵を活用して畑を荒らされないように対策を講じていますが、ほ場内に入り込まれてしまうこともあります。

市では、有害鳥獣担当者がドローンを活用して上空から野生動物の侵入の有無を確認し、必要に応じてワナを設置するなど対応を行っています。

農家の皆さんは、電気牧柵の設置方法を再度見直し・点検していただき、野生動物から大事なエサを守りましょう。

ドローンを飛ばしている様子
手元のコントローラーで操作する様子
ドローンが撮影したほ場の様子

牛たち、のびのびすくすく夏の保育園

令和3年5月13日から5月18日の間、相の沢牧野の開牧作業が行われ、肉用牛、乳用牛、馬が入牧しました。

預託頭数は全畜種合わせて469頭となり、10月まで放牧されます。

牛たちは大自然の中でのびのびと草を食んでいました。

草を食む牛の様子
トラックから降りる馬の様子