とき
令和3年1月14日(木)午後1時30分から午後2時00分まで
ところ
滝沢市役所庁議室
市発表事項
市長年頭のあいさつ
新年あけましておめでとうございます。
はじめに、新型コロナウイルス感染症により、亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、感染し、療養されている皆様にお見舞いを申し上げます。また、最前線で検査や治療にあたられている医療従事者の皆様に、心から感謝を申し上げ、敬意を表するものであります。
昨年は、新型コロナウイルス感染症が拡大し、滝沢市民の方においても陽性者が確認されました。そのような中において、感染防止対策や市民の生活支援、地域経済の活性化に努めてまいりました。
本年も、引き続き感染拡大防止の徹底を強化していく一方で、社会経済活動との両立の観点から、支援事業等を推進してまいります。
さて、本年は、第1次滝沢市総合計画後期基本計画の策定から、3年目を迎える年でもあります。この計画で重点を置いております「健康づくりを通じた幸せづくり」と「若者定住の受け皿確保」をさらに進め、市民一人ひとりが、幸せを育むことができる環境づくりに努めてまいります。職員一同、市民の皆様のニーズに応えることができますよう、行政サービスの向上に努めてまいりますので、市民の皆様の引き続きのご理解とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
また、報道機関の皆様におかれましても、滝沢市の情報発信につきまして、引き続きご協力を賜りますよう併せてお願い申し上げます。
結びに、本年が皆様にとって、すばらしい1年となりますよう心からお祈り申し上げ、新年のご挨拶といたします。
企業版ふるさと納税を活用した地方創生事業「滝沢市人材育成交流事業」の実施について(市民環境部地域づくり推進課)
本市では昨年度から、企業版ふるさと納税を活用した地方創生事業として「滝沢市人材育成交流事業」を、アマタースタディという名称で実施しています。
この事業は、幅広いスキルと滝沢への愛着を兼ね備え、日本全国、そして世界中と、滝沢市を出入りしながら活躍できるような人材「アマター」を育成します。そして「アマター」の育成と輩出を通じて、本市関係人口の拡大や選ばれる自治体化を目指すものです。
また、市総合計画で推進している、滝沢を知り、愛着を持てるような機会をつくることで「若者の心の定住」につなげようとするものです。
また本事業は、企業版ふるさと納税の対象の事業であり、昨年度も多くの企業の皆様にご賛同いただきました。今期も、賛同いただける企業を募集しております。
事業内容の詳細については、以下のとおりとなります。
今年度においては、令和3年1月から3月を事業期間として、「事業づくり実践」「テクノロジー取得」の大きく分けて2つのコースを用意します。
それらを学ぶための予備知識として、「事業づくり」「キャリア」「M&A」の3つのインプット講座を実施します。(添付資料参照)
- 事業づくりは、受講者が市内を巡り、様々なことを体感する過程で、事業化できるものを探します。
- 事業化には、北日本銀行、スタートアップ支援者、起業家など、多くの方々がフォロワーとして協力いただき、受講者を支援します。
- 最終的に、事業計画を策定し、来年度以降の事業化につなげていきます。
- 起業が目的ではなく、今の自身の環境にあった事業化を目指します。(副業・クラウドソーシング・NPOなど)
インプット講座の講師は
- 「事業づくり」(株)KSB清水雄大氏
- 「キャリア」(株)PICCA尾﨑健一氏
- 「M&A」KDDI(株)松野茂樹氏
※詳細は配布のパンフレットをご覧ください。
市発表案件について記者からの当日質問
記者:アマタースタディは昨年から実施しているとのことですが、昨年はどのくらいの参加実績があったのかお聞きします。
担当者:昨年度は3つのコースに分けて事業を展開しました。1つ目のコースがテクノロジーということでウェブの開発のコースに17名、地域に入り込んで、地域の良いものを掘り起こして首都圏などにPRするというコースに11名、地域に落ちている課題、悩みごとというのがありますので、それらの中から「健康づくり」をテーマに、健康づくりを普及するために、どのような企画を作っていけるかというコースに19名、合計47名が受講しました。
記者:内容は今年も同じなのでしょうか。
担当者:地域に入って自分の目で課題を掘り起こして、やりたいことを実現していくのですが、その実現にあたってテクノロジーが必要になれば、自分でテクノロジーを取得するだとか、テクノロジーを持っている人とタッグを組むとかいろいろなやり方があるのですが、今年からそれを一気通貫で受講者が全部やっていくというものが、今年度本格スタートしたものになります。昨年度に関しては、地域を体感する、テクノロジーを学ぶ、企画をするということをつまみ食いのような形で学んでいましたが、今年から全受講者が社会を見る目を養ってやりたいことを実現していく、さらにはテクノロジーも取得していくというところを一人で全コースやるという本格的な内容になっています。
記者:去年の事業の中で、実際に事業化したものなどの事例はありますでしょうか。
担当者:昨年は事業というよりは、企画を学ぶということを受講者が学んで、そこで企画したものを発表しました。さらに首都圏の方を滝沢に呼ぶツアーの企画については、料金設定まですべてしたのですが、新型コロナウイルスの影響で事業の実施にはたどり着けなかった事業がほとんど出ました。しかし、企画することを学んだ受講者の皆さんに運営から、コロナ禍においてもできるような事業を企画してみましょうという宿題を出したところ、このスタディではないですが、昨年の10月にお山の湯の駐車場で車に乗りながら映画を楽しむ、ドライブシアターという企画を主催した方がアマターの受講者でした。このコロナ禍において人が集まる楽しい場所が無い中で、安全に遊べることを企画したいという思いからアマタースタディで学んだノウハウを生かした受講者が企画したというものがあります。
記者:アマタースタディ関連で形となったものは無かったが、受講生が学びを活かして形として作ったものはあるということでしょうか。
担当者:アマタースタディとしては、岩手山のふもとにある姥屋敷地区でスノーモービルを体感するというツアーを考えており、全国から体験したいという声があり、ある程度決まっていたのですが、新型コロナウイルスの影響で開催ができなくなってしまいました。よって、我々としても、せっかく受講者の皆さんが頑張って企画してくださったので、実現はできなくても、やってよかったなと思えるような環境は作りたいと思いましたので、東京で活動しているベンチャーキャピタルや投資家の方々に事業評価というものをしてもらいまして、受講者の方々は自分たちが企画した事業が本当に社会的に実現可能かということを客観的に評価してもらうほうにシフトしました。
その他について記者からの当日質問
記者:先日盛岡市が新型コロナウイルスのワクチン接種に関する専門部署を設置するという発表がありました。滝沢市でのワクチン接種の見通しと体制づくりについて現時点で決まっていることがあれば伺いたいと思います。
市長:当市では新たな組織についてはまだ検討しておりません。国からも案を示されているので、その案に従って健康推進課が中心となって進めているということであります。内容を見ますと、すぐやらなくてはいけないものが、医療従事者に対するワクチンの接種となっています。しかし、これについては担当が医師会になっておりますので、ここはおまかせをするということになろうかと思います。当市がやるべき問題は、例えば超低温の冷蔵庫が2~3個滝沢にも配布になるようですが、それをどこに設置するのかの検討であるとか、誰にワクチンを打つのかというクーポンを発行するであるとか、医療機関との調整や契約といったような仕事、さらには病院で接種するのか、会場を設けるかといったどこで接種をするのかという検討、対象者をチェックするためなどのシステムの改修といったものがあります。システム改修につきましては情報システム課の方で別途進めていますが、健康推進課だけでなく関係する課も含めて検討するということであります。それから相談業務というものもありますが、これも健康推進課を中心に進めていくことになります。さらには、庁内の人員をどうやって集めるかといったことや、補助金の関係については企画総務部の対応してもらうこととしております。健康推進課を中心として、今申し上げたようなところでカバーできない部分は、庁内の協力を得ながらというような基本方針で考えております。
記者:スケジュールでいうと、医療従事者の方は医師会さんが進められるということで、高齢者の方が市内では一番最初になるのかなと思いますが、盛岡市では3月中ということでしたが、滝沢市の場合ではいつ頃といった目途がもし分かっていればお伺いします。
企画総務部長:健康福祉部の方から確認をして参りましたが、国の方では12月18日に自治体向けの接種体制の確保ということで説明会がありまして、それに則りまして、先ほど記者の方からありましたが2月中旬から医療従事者、そして3月中旬以降に高齢者の方々ということで、そのあたりからクーポン券を発送しながら、順次接種に入りたいということで、全国的に同じようなスケジュールで進むものということで我々もそのスケジュールに則って進めるべく、全体的に準備を進めているところでございます。
記者:市長に伺います。先ほど年頭のご挨拶から出ましたが、もし今年の目標で何か漢字一文字であったり、単語で今年の市長の目標なり、市職員と共有したい何か目標があれば伺いたいと思います。
市長:今一番頭の中心にあるのは、4年計画の後期基本計画が3年目でありまして、そろそろ成果を考えながら仕事をしていかなければいけないということで、成果というか目標の達成を今年、そして来年は念頭に置きながら、策定した計画通りに世の中をつくれればいいなというように思っております。
記者:もし市長ご自身で何か今年の目標などがあれば伺いたいです。
市長:私の趣味はサイクリングですので、走行距離が出て負荷がかけられるような自転車を部屋の中に置いて今はやっておりますが、時間があれば、現実に風を受けて地面の上をあるいは峠を走ってみたいなと思っております。