一見、土偶を想定させる人物の文様である人体文が付けられた縄文土器の深鉢です。人体や人面を表現した縄文土器は全国でもいくつか知られ、北海道・東北地方で特に発達した土器ですが、とりわけ、この資料のように人体の写実的なモチーフが明瞭に残っているものは極めて少なく、縄文時代の狩猟儀礼や祭祀を解明する第一級の資料となっています。
時期は、縄文時代後期前葉、約4千年前のものです。寸法は、深鉢の器高45.0cm(復元値)、口径26.3cm(復元値)、最大径27.3cm(復元値)、底径17.9cm(復元値)。人体部の高さは17.9cm、幅は6.9cmとなっています。

現状は、推定復元によるものです。

人体文縄文土偶深鉢1
人体文縄文土偶深鉢2

所在地

滝沢市湯舟沢327-13(滝沢市埋蔵文化財センター)

所有者

滝沢市教育委員会

指定年月日

平成25年7月30日