八幡館山遺跡は、八幡館山(標高246.8m)山頂部に立地する城館跡である。山頂部はよく整形された径40mほどの不整円形の平坦面で山城の主郭域である。この東から南側にかけて一段低い腰曲輪が付属。これを取り巻いて一段低く帯状の平坦面が周回する。この平坦面の西側と東側の外側には土塁が伴い、空堀のような形状となっている。
山頂部から大釜館遺跡で出土した土器と同じ11世紀後半代の土器片が表採されており、安倍氏時代の山城跡と推定される。また、戦国時代16世紀後半にも山城跡として再利用されている。
山城の最初の時期は出土土器から平安時代末期で11世紀後半代と考えられ、本市での安倍氏関連の遺構として貴重な城館跡といえる。

(写真)八幡館山遺跡

所在地

滝沢市大釜白山50-21ほか

指定面積

87,636平方メートル

所有者

東北電力株式会社ほか個人

指定年月日

平成22年3月29日